キャロラインセット ”ユメのチカラ”
1999年、高校3年の夏のことです。いつものように寮での受験勉強がはかどらない夜、「FM長崎」(当時は「スマイルFM」と言っていましたが)のローカルのラジオ番組を聴いていたら、こんなに自分がぴったり受け入れてしまうのかと思えるような衝撃的な音楽が流れてきました。
当時の自分にとっては聴いたことがないほどキャッチーなサビのメロディーと、その可愛げな歌声、そして圧巻のギターソロに感動してしまいました。そのラジオ番組のスポンサーは「アトミックスレコード」という、長崎・浜町のみずほ銀行からエス東美に抜ける途中にあったレコード屋さんでした(現在のココカラファインのところです。グーグルでは「アトムレコードアトミックス店」と記載があり、近くに移転してから閉店したようです)。どうも当時、そのお店がなんと独自のインディーズレーベルを持っていたようで、そこからデビューを果たしたのが「キャロラインセット」のヴォーカル・ギターの二人ユニットであったらしいのです。もしかしたら地元のコマーシャルのBGMにも採用されていたのかもしれません。
早速翌日寮から外出してそのシングルCD(12cm)を購入しました。もう高3でしたので、高2のときの起床音楽ではかけていません。この曲は「心にぐっと突き刺さる」というものではないのです。でも聴いてお分かりの通りサビがとってもキャッチーですので、強く記憶に焼き付いて残ります。高校のほろ苦い、いや、苦々しい思い出はこの曲とセットになって登場し、メロディーが「脳内ループ」となって思いを巡らされるのです。
ジャケット写真のヴォーカル・フルートの「フチノエミ」さんは、このシングル1枚限りでユニットを脱退されたと思われます。その後2代目のヴォーカルが加入し、少なくとも2005年ごろまでは長崎で活動されていたと推測されますが、それ以上の詳細は全く分かりません。
あれからちょうど20年になりましたが、一昨日に参加した高校の同窓会から、いまだ気持ちがまとまらないのです。今日この曲を起床音楽に採用して考えを整理したいと思いました。本当に素敵な曲ですので、私が動画編集してアップロードいたしました。長崎だけでなく日本中の多くの方に聴いていただきたいと思いますし、もしこの曲、ユニットについてご存知のことがございましたらぜひ教えていただけますと幸いです。