ROUND TABLE feat. Nino “Let Me Be With You”
17歳の時住んでいた寮の運営係として担当した「起床音楽係」、当時上手くいかなかった辛い思い出を払拭するために2017年にブログ「起床音楽」をはじめて8年、2026年の「バレンタインデー」の日に、起床音楽は2900曲目を迎えました。私が嬉しいのはチョコレートよりも、皆様がSNSで押してくれる「いいね」のハートマークです。多数のリアクションとご好評のお言葉にいつも多幸感を感じて過ごしております。ご覧いただいた皆様、誠にありがとうございます。
本日の楽曲は2002年リリース、北川勝利さんと伊藤利恵子さんのユニット「ラウンド・テーブル」に歌手の「ニノ」さんをフィーチャーした楽曲です。題名は日本語に訳すと「あなたのそばにいさせて」という意味になります。お三方は昨年10月復活のライブをされたことだけは判明しているのですが、それ以上の情報が分かりませんでした。「フリッパーズ・ギター」や「ピチカート・ファイブ」といった「渋谷系」の系譜に確かに刻まれている、とっても美しい、可愛い、そしておしゃれな楽曲です。ぜひお聴きください、、、というだけで私はこの曲を2900曲目の節目に選んだわけではございません。私にとって、そして多くの福岡県・佐賀県に住んだことがある方々にとって、この楽曲は深く深く脳内に焼き付けられている楽曲なのです。

この楽曲は福岡のTBS系放送「RKB毎日放送」で2003年から2020年までの17年間にわたって放送されたお昼のローカル番組「今日感テレビ」のジングルテーマ・オープニングテーマとして使われていました。病院に勤務していれば午後病棟で必ず患者さんのどなたかは「今日感テレビ」を見ていますから、「ウウウウーイェイ♪」の音楽は自然と耳に入ってきて、私の脳内をループして焼き付いていたのです。RKBを見ることができる多くの福岡県民・佐賀県民にはなじみのある楽曲であり、多くの方はこの番組オリジナルのBGMだと今でも思っていらっしゃるのではないでしょうか? 私もこの楽曲がアニソンであることを知るまではそう思っていましたし、実際YouTubeのコメントでは「福岡県民ホイホイ」なんて言葉が並んでおりますw そう、実はこの楽曲、アニメソングなのです。
私あんまり漫画の少女キャラクターに造詣が深いわけではないのですが、この「ちぃ」というキャラクターには「惚れてまうやろ」と思いました。本曲は当初「ちょびっツ」というアニメのオープニングテーマとして制作されました。本当にびっくりしたのは、このアニメの音楽担当が、あの高浪慶太郎さんであったということなのです! 元々長崎市のご出身で現在も長崎に在住する、ピチカート・ファイブのメンバーでもあられた方です。私は「さよなら人類」に続いてまたもや3度くらい横転(びっくり仰天)してしまいました。高浪さんが直接本曲の制作に関わられたわけではないそうですが、お互いが影響を受けなかったはずはないでしょう。本曲は「渋谷系アニメソング」の先駆けとされ、そこから「アキシブ系」と称される新たな音楽の系譜に繋がっていったそうです。(↓引用元)
原作の漫画は2000年から2年間連載されました。作者は「CLAMP(クランプ)」という女性漫画家のユニットの方々です。「カードキャプターさくら」や「魔法騎士レイアース」など数々の名作を世に産み出し、現在も活動を続けられておられます。本作「ちょびっツ」も、フィギュアが今年新たに発売されることが決定したり、世界中のレイヤーの方々がコスプレをなさっておられたりと根強い人気を誇っています。早速ながら全8巻漫画を購入し、あっという間に完読いたしました。

「パソコン」と呼ばれる人型アンドロイドが所有者とともに街を闊歩する世界で、主人公の「秀樹」と謎の美少女「パソコン」である「ちぃ」が出会います。AIやボカロといったバーチャルな対象と「結婚」するという話題も2026年こそ耳にしますが、それから四半世紀前のスマホやタブレットさえもなかった時代に「機械と人間の恋」のテーマを真摯に描いた作品です。クライマックスで「ちぃ」に隠された秘密がついに暴かれ、主人公が覚悟を決める場面、涙なしでは読めませんでした。
きっと主要なネタバレにはならないと思うので、ぜひ話しておきたい感想がございます。物語の最後に「秀樹」が、なぜアンドロイド達を「ロボット」ではなく「パソコン」と呼ぶことにしたのか尋ねたとき、主要キャラの「千歳」はこう答えました。

「(開発者は)あの子たち(アンドロイド)がロボット三原則に縛られることのないようにしたかった、と言っていました」
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
やばくないですか、、、? 私はもう本当に戦慄が走りましたよ。千歳さんは美しく語っているし、主人公は全然理解できてねえしw でもこのセリフが良い意味でストーリーをびしっと締めたと思いました。
「ロボット三原則」は学者であり小説家であった「アイザック・アシモフ(Isaac Asimov)」が75年以上も昔、1950年に小説「われはロボット(I, Robot )」の中に書いた仮想のルールに由来しています。そのルールは現在のロボット工学やAI技術においても倫理的な概念として継承されています。手塚治虫の「鉄腕アトム」を原作に描かれた浦沢直樹さんの「PLUTO」でもストーリーの前提として描かれている大切な原則です。さあ、最後にそれを引用して結びにいたしましょうか。
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
開発者さん、あなたは可愛い「ちぃ」ちゃんを、その愛情が深いばかりに、な、な、なんてことしてくれたんですかああああ、、、、。

(追伸)可愛くおしゃれであるとともに、実はベースのはっきりした進行も魅力的なこの楽曲。「変態ベーシスト」としておなじみの「H.J.Freaks」さんも(なんと16年も前に!)カバーされておられます。他にも世界中の歌手の方がカバーされてますのでぜひお聴きくださいm(__)m

