起床音楽12月14日2163曲目

Dragon Ash “VOX”

ミクスチャーバンドとして長く活動を続けられている「ドラゴン・アッシュ」のヴォーカル・「Kj」こと降谷建志さんのことが正直心配であり、動静がずっと気になっております。ご療養から復帰なされるとのことですが、どうかご無理をなさらず、ご自身の本来のペースで回復なさることを願うばかりです。

それにしても、ヤフーニュースのコメントはあまりにもひどすぎやしませんか？　あのようなコメントをする人たちが音楽を聴いているとはとても思えません。先入観で他人の価値を定め、再起や回復を容認しない狭量な人々が日本中で溢れかえっているのかと悲しい気持ちになります。

今日の起床音楽はこのグループの今年リリースされた新曲です。じっくり歌詞を聴いていただきたいです。何と申しましょう、慈愛に満ちているんです。四半世紀変わることない、Kjさんの最大の魅力はリリック・ヴァースにあります。私たち世代の多くは高校・大学の多感な時代に降谷さんの歌詞に触れ、魅了され、鼓舞されてまいりました。今の私がキングギドラやライムスターの音楽を好きになれたのも、ヒップホップへの興味の入り口にKjさんがいらっしゃったからです。それを同世代で否定される方は少ないでしょう。

日本語としてほぼ定着した「ディスる」「ディスリスペクト」という言葉は元々ジャパニーズ・ヒップホップ、日本語ラップに由来している説が有力です。MCバトルだって、相手へのリスペクトが根底にあってこそ成立します。降谷さんは本当にご苦労なさって、ヒップホップと融合した現在のスタイルを確立されたと思います。これからもリスペクト、敬意を表しながらDragon Ashのご活躍を応援してまいりたく存じます。