The Snuts “Always”
死にたいと考えている人が「死にたい」と口にしたとき、それはもう既に、かなり差し迫った危機です。そして、その言葉を聴いたあなたは、選ばれた人なのです。その人の最後の命の砦になるのかもしれません。あなたはその人に死んでほしいと思いますか? 多くの場合生きていてほしいとおもいますよね。ならば「生きていてほしい」と言葉で伝えてください。そして彼・彼女の背後にある悲しみを傾聴し、その人が生き続けるために自分に何が出来るかを話し合ってください。結論や解決策が見出せなくても、その人は話を聴いてもらったことに救いを見出し、あなたのために少しでも生きていようとするはずです。
最近の自殺予防などに関する私の言動にちなんでなのですが、私が常に注目している英語のサイトがあります。英国イングランドの自殺予防活動団体「CALM(Campaign Against Living Miserably)」のウェブサイトです。英国出身の多くのアーティストがこの団体の活動に賛同し、テーマソングを提供したりしています。昨日の「クリーンバンディット」もその一つです。
先日このウェブサイトのコラムで「ザ・スナッツ」というバンドがインタビューを受けていました。スコットランド出身の彼らはビートルズをはじめとする有名なバンドが所属した「Parlophone」というレーベルに所属しヒット曲を生み出してきましたが、そこから独立して「Happy Artist Records(ハッピー・アーティスト・レコーズ)」と名付けたそうです。ある人から「幸せなアーティストほど悪いものはない」と言われたことをきっかけに、その言葉への反発を兼ねて、「若いアーティストにとってより健全で安全な環境を作るレーベルにしたいと考えている」そうです。今後の方針に悩む若いアーティストにほんの10分間の会話、声掛けをすることが大切だと考えているそうです。「10分間の会話」の価値はCALMが「口を酸っぱくして言っていること」であり、自殺予防においても重要なことだとコラムを締めくくっています。
いよいよ夏休みが終わります。繰り返しとなりますが、学校に行きたくなければ、行かないでください。逃げてください。危機を回避し、生き残りましょう。今年は特に意識して、9月初めまで繰り返し発言を重ねてゆきたいと思います。