2plus1 “Singapore”
世界を見渡すと、8月9日はお祝いの日であったりもします。東南アジアの豊かな都市国家、シンガポールは、明日8月9日で建国60周年を迎えられます。起床音楽は前日の今日お祝いをさせていただきます。誠におめでとうございます。
1963年のマレーシア建国当時から政党間の対立が持続していたシンガポールは、1965年両者首脳の合意の下、マレーシアから追放される形で分離独立します。その日が偶然にも、長崎で原爆が投下されちょうど20年が経過した8月9日であったそうです。華僑を中心とした小さな島国シンガポールは「キアス(KIASU)」の精神をもって驚異的な発展を遂げ、今や一人当たりGDPでは日本を遥かに上回って世界4位につける、世界でも有数の豊かな国となりました。
シンガポールの8月9日は「独立記念日」として祝日とされており、毎年家の外に国旗を出して島中を紅白に染め、お祝いをするのだそうです。きっと明日も凄いお祝いムードになることと思います。その一方で、シンガポールにお住いの皆様にお願いがあります。遠く離れた極東の地で同じ日に原子爆弾が落とされ、7万人もの人々が一瞬にして命を奪われる大虐殺の歴史があることも知ってください。お祝いムードは全くかまわないのですが、原子爆弾によって亡くなられた方々、そして、被爆者・被爆体験者の方々に、少しでも思いを馳せていただければと存じます。

長崎とシンガポールに深い縁のある歴史的な人物を紹介しておきます。私の曾祖父、中野光三(なかのこうぞう)は明治の時代に当時の長崎の医学校(第五高等学校医学部、現在の長崎大学医学部)を卒業し医師となりました。ドイツに留学するため長崎港を出発し、上海を経由してシンガポールに寄港します。そこで目の当たりにしたのは、当時その地にいた日本人の医療的な惨状でした。彼は留学を諦めて、当時英国の植民地であったその地に病院を開設し、人種の分け隔てない全人的な医療を実践しました。

中野光三は現在もシンガポールの地に眠ります。「シンガポール日本人墓地公園」には彼の大きな墓碑が建っており、今も豊かな島の繁栄を見守っているのです。私は墓参りのため両親に連れられ何度もシンガポールに参りました。それは曾孫の私自身が医師を目指すきっかけになったことでもあります。そして結果的に曾祖父と同じ長崎大学を卒業したことも、何かの導かれたご縁だと確信しております。私が最後にシンガポールに訪れたのが2009年でした。ユーチューバーとしての活動は当時全く思い浮かべないものでしたが、いつかどこかのタイミングで曾祖父・中野光三のことを取材したいと考えております。
今日の起床音楽は1980年リリース、まだ当時社会主義体制であったポーランド出身の3人組ユニット「ツープラスワン」の代表曲、邦題「夢のシンガポール」です。Wikipediaでも紹介されている通り、特に日本でセールスを伸ばした楽曲です。本当に中毒性のあるディスコチューンですよね。ぜひお聴きください。





