起床音楽11月1日

The Isley Brothers “Harvest For The World”

おかげさまで起床音楽は2017年11月1日の1曲目の投稿から3周年を迎えました。あらためまして皆様のご好評に感謝を申し上げますとともに、これからもご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

さて、記念すべき3周年の日に選びましたのは、米国のファンクバンド、「アイズレーブラザーズ」の1976年リリースの曲です。この曲につきましては、あまりにも好きなので和訳してみました。

Harvest For The World

全ての赤ん坊たちは 大切な未来の種子だ
半分は満足に育つが半分は貧しく支援が必要だ
愛は満ち溢れているのに 貪欲がそれを汚す
ああ この世界に収穫はいつ訪れるのだろうか

ある国家が植えられた 利益ばかりに関心を示し
季節が行き過ぎるとともに痛みばかりが成長してゆく
あまりにも多くの人々が 疲れ歪みを抱いている
ああ この世界に収穫はいつ訪れるのだろうか

男性たちよ集まれ 女性たちよ集まれ
祝福すべきはあなた自身の生命 
感謝すべきは目の前の子供たち
人々よ皆集まれ 今ここに集おう
誰一人として見下されることなく
世界中の人々の営みがより良くなることを祈っている

僕は装いを着せられ戦争に送り出される
望むことのすべては平和なのに
全てを賭けた仲間たちが全てを失って家へと帰ってゆく
そして国という国が 次から次に獣と化してゆく
ああ この世界に収穫はいつ訪れるのだろうか

All  babies  together Ev’ry one a seed
Half of us are satisfied Half of us in need
Love’s bountiful in us Tarnished by our greed
Oh, when will there be a harvest for the world?

A nation planted So concerned with gain
As the seasons come and go greater grows the pain
And far too many feelin’ the strain
Oh, when will there be a harvest for the world?

Gather ev’ry man Gather ev’ry woman
Celerate your lives Give thanks for your children
Gather ev’ry one Gather all together
Overlooking none Hopin’ life gets better for the world

Dress me up for battle When all I want is peace
Those of us who pay the price Come home with the least
And nation after nation turning into beast
Oh, when will there be a harvest for the world?

作詞作曲:Christopher Jasper, Ernie Isley, Marvin Isley, O’kelly Isley, Ronald Isley, Rudolph Isley
訳詞:起床音楽係E539

起床音楽3周年を記念して選んだ曲は、1000曲目の「Sing」と比べるまでもなく、正直誰もが知っている有名な曲ではないと思います。そもそも私がこの曲を知ったのは「日本酒と音楽の店エイジ」でして、出会ってそう長い曲というわけでもありません。しかし、この曲は不思議な力を持っているというか、繰り返し聞けば聞くほど、想いが積み重ねられてゆくのです。

この曲の歌詞は「Seed」、「Planted」、そして「Harvest」というように農作物をイメージさせながら、子供が世界の宝であることともに世界平和を訴える内容です。この曲がリリースされたのは1976年ですが、45年が経った現在、世界の状況はどれだけ良くなったと言えるのでしょうか? 子供の経済格差は残念ながら世界どころか令和の日本国内でも存在しています。世界中で紛争は収まらず、「Beast」と化して弱肉を強食する国家も未だあると言わざるを得ません。コロナウイルスに翻弄されるこの世界の中で、はたして自分は間違った生き方をしていないか? 少なくとも自分の子供は「Satisfied」の半分に入っているように、努力しつづけているか? 日本が「Beast」と揶揄されるような国にならないで居続けられるだろうか? 自分、そしてまわりのひとつずつの生命に感謝を忘れていないだろうか? この曲は美しい旋律の中からいつも様々なことを私に問いかけてくるのです。

つい数か月ほど前のことでしたが、仕事がうまくいかないときに夜偶然この曲を聴いて、号泣してしまうことがありました。その理由は未だ良くわからないのですが、それだけ私にとって心の琴線に触れる大切な曲となっていることを認識しました。起床音楽に採用するにあたっては、本当に多くの人に聴いていただきたく、今の自分自身を象徴できる曲として、今日という記念の日に投稿することといたしました。

この曲はオリジナルでシングルカットされたのですが、当時それほどのヒットにはならなかったそうです。しかしその後、1985年に(つい先日起床音楽で流したばかりの)「パワーステーション(The Power Station)」、そして1988年には英国のロックバンド「クリスチャンズ(The Christians)」によってカバーされ、広く世に知られることとなりました。その後もヴァネッサ・ウィリアムス(Vanessa Williams)やポール・キャラック(Paul Carrack)など、名だたるR&Bやロックアーティストに広くカバーされる名曲となっています。そして今日夜、たぶん私がこの曲を歌うことになりますww 本日20時からのYouTube・Facebookライブ、ぜひご覧くださいm(__)m

Harvest for the World (song) - Wikipedia
The Isley Brothers - Wikipedia
アイズレー・ブラザーズ - Wikipedia
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