Ben Folds Five “One Angry Dwarf And 200 Solemn Faces”
昨夜プレミア公開させていただいた動画が本日の起床音楽になります。昨夜はご覧くださり誠にありがとうございました。90年代後半に活躍したギターレスロックバンド「ベンフォールズファイブ」の代表曲、私が日本語訳しますと「怒れるチビと200のキマズイ顔」です。私がいつもお世話になっている「日本酒と音楽の店エイジ」のエイジ先輩からもよくご提案いただいていました。歌詞はスラングも多いですが実に痛快です。翻訳はなるべく元の英語に忠実に、しかし私の私情も大いに入れ込んでみました。ぜひお目通しいただければ幸いです。
私は今でこそ平均身長に達しましたが、幼少時はずっと平均身長をはるかに下回り、文字通りのチビでした。この曲がリリースされた1997年、私は中学3年生でした。動画の途中で出てくる卒業アルバムの写真、泣きはらしたあとのように、眼の下にくまができています。20数年ぶりにアルバムを開き、この写真を見るのは大変心痛でした。この写真を動画に載せるか迷いましたが、あの当時の思いは本曲の歌詞そのままでしたので、写真を掲載することにいたしました。
中学卒業の半年ほど前、私は大変ないじめに遭って、寮に帰りたくないと外泊中に家出しました。それが私にとっての「学校に行かない」という行動でした。家出自体は2日ほどで終わりましたが、その後幸いにも両親や学校の担任の先生は事態を重く受け止め、その解決のために行動してくれました。あの時私を守ってくれたことには今も感謝しています。正直それまで死ぬことばかり考えていましたから、家出して逃げたことがきっかけで、そこから「Survive」、生き残ることが出来たのです。
ちなみに、卒業のアルバムの後に出てくる写真は、2018年の正月に撮影したものです。たぶんこれまでの人生で一番体重が重かった時で、ふんぞり返り感が、なんか如何にも腹立たしいですよねw 良い写真だったので使いました。
YouTubeの概要欄にも記載しましたが、もちろん学校に行きたくない理由はいじめだけではないことや、「行かない」という選択肢がその場をしのぐ方法でしかなく根本的な解決法ではないことも承知しております。しかし、「死ぬ」という最悪の選択肢が取られてほしくない、「生き残って」ほしい。その強い願いでもってこの動画を作りました。ぜひご覧ください。
One Angry Dwarf And 200 Solemn Faces
怒れるチビと200のキマズイ顔
作詞作曲:Ben Folds
和訳:起床音楽係E539
75年の9月、俺は身長120cm足らずのチビだった
ママは言った「クリスマスまでにお人形を買ってあげるわ
強くてかっこいいGIジョーが弱気な心を吹き飛ばすようにね」
でも俺は放課後ボコボコにされていたんだ
今や俺は偉大で重要な人間になった
1人の怒れるチビと200人の気まずい顔した君たち
俺のことを本気で知りたいのなら 新聞やテレビをチェックして
俺が何を語り何をしているのか見てみればいい
くそくらってさようならだな
糞みたいな嘘つくな 俺は誰だ? てめえの悪夢のようなチビだよ
ヴィック君、俺の昼食のお金を盗んで泣かせてたよね
ジェーンさん、2年生の時覚えてる?
俺の顔を「見ているだけで気持ち悪い
あんたとキスするくらいなら死んだほうがまし」と言ったね
今や俺はビックで重要な人物になった
怒れる「小人」と200個の厳粛そうな表情、てめえらだよ
俺のことを本気で知りたきゃ 新聞やテレビをチェックして
俺が何を語り何をしているのか見てみればいい
キスするなら俺の尻にして帰りなよ
いつか後悔する日がきっとくる きっと、きっとそうなる
俺を粗末に扱っちゃいけなかったんだよ これから俺がそうするから
俺がビックになったら君たちは後悔する きっと、きっと君たちはそうなる
後悔することになる!
今や俺は偉大で重要な人間になった
1人の怒れるチビと200人のキマズイ面した君たち
俺のことを本気で知りたいのなら 新聞やテレビをチェックして
俺が何を語り何をしているか見ておけ!
くそくらえ!