起床音楽3月28日2606曲目

Ian Dury & the Blockheads “Spasticus Autisticus”

昨日「日本酒と音楽の店エイジ」のエイジ先輩のラジオ番組「Kool School Age&Keico」でこの楽曲を聴いて本当に感動いたしましたので、早速起床音楽で流します。英国ロンドン生まれのシンガーソングライター、「イアン・デューリー」の代表曲のひとつです。

「Spasticus」は「痙性麻痺(spastic paralysis)」、「Autisticus」は「自閉(Autism)」を意味する御本人の(ちょっとラテン語っぽい?)造語で、「俺は痙性麻痺で自閉症だ!」とシャウトし続けるという、本当に痛快な楽曲です。イアン・デューリーさんは幼少期にポリオに感染し左半身の麻痺がありました。この曲のリリースされた1981年当時の「自閉症」の概念がどうだったかは知る由がありませんが、御本人の生涯を調べてみる限りにおいては、現在でいうところの「高機能ASD(自閉スペクトラム症)」であったのだと考えられます。

元々は国連の「国際障害者年」のテーマソングを依頼され作った楽曲だったそうですが、あまりのストレートな歌詞に国連はテーマソングを設定すること自体を諦めたそうです。さらにはイギリスのBBCなど各社ラジオ局が放送禁止としたそうです。40年以上経った今もそうですが、健常者が大勢を占める社会組織がガバナンスを重視すればするほど、マイノリティーに対するリスペクトは欠いてゆきます。それを如実に物語っている歴史的事実ではないかと思います。

この楽曲は2012年のロンドンパラリンピックの開会式で英国を代表する「オービタル(Orbital)」によってカバーされ、その名誉を回復しました。この楽曲もかなりクールなのでぜひお聴きください。

イアン・デューリー、久々に聴いて盛り上がる。
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イアン・デューリー - Wikipedia
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