たま “さよなら人類”
「たまのランニング」として一世を風靡した、パーカッショニストであり俳優の石川浩司さん、昨日読売新聞で記事が掲載されました。
あらためて楽曲を聴きまして調べてみたところ、このあまりにも有名な楽曲の編曲を、なんと高浪慶太郎さんが担当なされたと知り、3度くらい横転(びっくり仰天)してしまいました。元々長崎市のご出身で現在も長崎に在住する、ピチカートファイブのメンバーでもあられた方です。美しい弦楽器のアンサンブルや、ビートルズの「ペニーレイン」を彷彿とさせるピッコロトランペットの演奏、歴史的な名曲の解像度を高めた高浪慶太郎さんのアイデアの数々に、35年の時空を超えて感動しております。
1990年リリース、テレビバラエティー「三宅裕司のいかすバンド天国」で5週勝ち抜き殿堂入りをして有名となり、鳴り物入りでリリースされたシングルCDが大ブレイクして社会現象となり、大晦日のNHK紅白歌合戦にも出場しました。ヴォーカルの柳原幼一郎さんが「さるになるよ」と歌い「ウッキャ、ウッキャ」とサルの鳴きまねしたのが今も記憶に残っています。すごい、Youtubeに当時の映像が!
当時8歳の私も、周囲と同じようにこの曲に鮮烈な印象を受けました。学校の社会の授業とかで先生が「人類が初めて」というとみんな「木星についたよ~♪」と歌い出すみたいなこと、皆さんもありましたよねw 不思議な歌詞ですが、何となく遠い未来に地球に住めなくなった人類が木星にやってきて、ピテカントロプスに向かって退化してゆくSFな歌なんだろうなと想像しました。その印象は今もあまり変わっておらず、ディストピアと退化をテーマとした世界観を朝から取り上げるのはどうなのかと考え、起床音楽としては敬遠していました。
でも、編曲が高浪慶太郎さんだと分かったからには、そして、なんといっても今日が敬老の日であることからw 本日起床音楽として鳴り物入りで流したいと思います。ぜひお聴きください!
この歌詞を解釈したウェブサイトは多数あるのですが、中でもクイズ王・伊沢拓司さんの解説がめちゃくちゃ面白かったのでぜひご覧ください。
