起床音楽8月20日2401曲目

高石ともや（高石友也） “受験生ブルース”

フォークソングの大家として長く活躍されたシンガーソングライター、高石ともやさんが亡くなられました。追悼として代表曲「受験生ブルース」を流します。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

朝から聴く曲として適切か微妙なところですが、それでもこの曲を取り上げたいと思ったのは、この曲の歌詞が現代・令和の子どもたちにも深く通ずるところがあると考えたからです。

2024年度AC・NHK共同キャンペーン：あなたのためだから・・・｜ＡＣジャパン

つい先日放映が開始されたACジャパンのCMにハッとさせられた、というよりゾッと戦慄を覚えました。母親が「あなたのためだから」と子供が本当はやりたい野球を許可せず、勉強を強要するという内容です。ウェブサイトには明確に「教育虐待」と記されていました。

今から60年近く前、まだビートルズが活動していた1968年にリリースされ大ヒットした「受験生ブルース」も、本当は青春を謳歌していたいのに嫌々受験戦争に巻き込まれる子どもたちの悲哀を歌い、多くの共感を得ました。歌詞の中で母親が「あたしゃ近所の皆様にあわせる顔がないのよ」と激励します。これもまさに教育虐待です。先のCMが暗に「あんたのためよ」というか、この歌がストレートに「世間にあわす顔がない」と言ってるかだけの違いです。

この楽曲とCMを通じて、私も父親のひとりとして、子供に行き過ぎた教育を強要していないかを、よく話し合い考え続けてゆきたいと思います。