LUNA SEA “END OF SORROW”
もう本当にすべてのことがどうでもよくなるくらいの気分の落ち込みです。起床音楽もお休みしようかと思いました。今日どうやら東京の緊急事態宣言が再発令となり、オリンピックは無観客開催に向けて五者会談が開かれるそうです。私のサッカー男子決勝のチケットも4分の3の確率ではなく、100%の確率で無効になるということが今日決まる可能性が高いのです。もちろん公式な決定が出るまでは諦めませんけれども、諦めないことがこんなにも辛く、憂鬱になるとは。
私だけではなかったはずです。新型コロナウイルスの感染が拡大した後、オリンピックに直接観戦に行くことに葛藤しなかったチケットホルダーなんてほとんどいなかったはずです。自国開催のオリンピックなんておそらく一生に一度、それを観戦できることを2年間楽しみにしてきました。その一方で、いくら自分の行動に細心の注意を払ったとしても新型コロナウイルス感染のリスクをゼロにすることが出来ません。観戦に行きたい、でも行ってはならないのではないか? 私は相反する想いに葛藤してきました。だからこそ私は家族・職場に隠すことなく状況を説明し、相談を続けてきました。一緒に見に行く親友とも何度も話し合ってきました。幸い周囲には私の直接観戦に理解を示してくれる方々に恵まれました。本当に感謝しております。十分すぎるほどの感染防御対策をとることはもちろん、関東圏に滞在する時間を最小限とし、移動は飛行機・タクシー・徒歩のみ、九州に帰宅後は数日間の夏休みをとって、PCR陰性を確認してから仕事復帰、、、綿密な行動スケジュールを組んでおりました。
いち観客でもこれだけ葛藤してきました。そしてさらにはチケット再抽選などが後付けのように決定してゆくため、ますます翻弄されている気持ちにもなりました。再抽選に落選したら「保育園落ちた」じゃないけど、「チケット再抽選落ちた日本死ね」くらいのことを言ってやろうかとも思いました。しかし、私は懸命に知人ではないはずの出場選手の方々、運営を担うスタッフの方々の思いを想像することにしました。そして気付きました。日々感染の状況が刻々と変化してゆく中で、今日ついに無観客開催という悲惨な決断をしなければならない運営者たちの葛藤は、一観客からはかり知れないほどのものなのではないか? いまはそのような考えに至って、運営の決断を待っているところです。
こんな話、ちょっとは共感していただけますか? 興味ない? オリンピックの選手でも関係者でも観客でもなければ全く興味ない話ですか? 正直世間の多くの人々は、チケットホルダーのこれまでの葛藤なんてひとかけらも共感してくれないと思っています。それならそれでもいいですけど、選手・運営・観客というそれぞれの人間の心の苦々しい動きについて少しも興味が沸かないようなら、もうオリンピックなんて絶対に見ない方がいいです。スポーツにかかわらず、あらゆる世界的な競技で日本代表を応援しない方がいいです。ロボットやCGで試合やっているのを見ていればいいです。きっと人間の試合とあまり感動が変わらないと思うんです。違いますか?
もし無観客開催となったら、今日21時からのライブ配信のタイトルを次のように変えたいと思います。
「サッカー男子決勝が無観客開催になった日本〇〇れ!」
今日は世界的に評価されているロックバンド「X JAPAN」「LUNA SEA」のいずれにも所属するギタリスト・バイオリニストであるSUGIZOさんのお誕生日です。そのSUGIZOさんが原曲を作り、RYUICHI(河村隆一)さんが作詞された「ルナシー」の代表曲のひとつを流します。決まるべきことが決まったら、諦めます。そのあとは「悲しみの日々よ孤独よああサヨナラ」です。