飛ぶ劇場公演、「ハッピー、ラブリー、ポリティカル」

劇団「飛ぶ劇場」の公演を拝見いたしました。

初めての感覚でしたが、開場して舞台を見た瞬間に、良い公演であることを確信いたしました。写真を載せられないのが残念ですが、開場時の舞台には3×4個四方に整然と並べられたテーブルがあり、その12個の各テーブルの裏側から発する妖艶な光に圧巻! 開演後はテーブルが動きまわって会議室、マンションの一室、ピロティなどと場面が転換してゆくのですが、そのような抽象舞台の流行はしっかり押さえながらも、舞台後方の「隣の空き地」の美術はかなりリアルに作りこんであり、そのコントラストの効果は見事でございました!!

ストーリーも心を揺さぶられました。舞台はマンションの組合理事会でして、主張の違いや論争を通じて住民たちの様々な人間模様が繰り広げられます。登場人物の活き活きしたキャラクターからは、脚本演出の泊 篤志さんの溢れ出る人間愛を感じました。題名の「ポリティカル」に込められたメッセージは強烈かつ暖かく、最後のシーンはだれもが共感できるものであったと思います。

シロウトが恐縮ですが、このストーリーはぜひ映画化してほしいと思いました! 令和初頭の日本人が考えなくちゃならないこと、あるいは欲している想いについて、どストライクを投げ込んでいます! 久留米公演は1月12日もございますので、ぜひ多くの方にご覧いただきたく存じますm(__)m

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