イントロダクション!
おはよう長崎! おはよう世界! あなたの目覚めに音楽のソムリエはいかが!? 起床音楽係E539と申します。17歳の高校の寮生だった頃、朝の起床のコールの後に目覚めの一曲を選曲・録音・放送する係「起床音楽係」を担当しましたが、当時の失敗が長くトラウマの記憶となっていました。その約20年後にブログで「起床音楽」を再開し、「今日の朝の一曲はこれだ!」とブログで毎朝投稿すること5年半、ついに起床音楽は2000曲に到達いたしました!
これを記念して、1001-2000曲目にブログで紹介した1000曲の中から、絞りに絞ってベストのプレイリストを制作いたしました。1000曲から7%に当たる70曲を選曲し、独自のルールに基づいて30曲を「幕内ベスト」、40曲と特別選曲の3曲を「十両ベスト」に分け、ルールに従って曲順に並べ、プレイリストを作りました。このプレイリストはYouTube、Apple Music、Spotifyでそれぞれ試聴することができます。以下のリンクから、ぜひお聴きいただきたく存じます。
このページでは、まさに1000曲中の3%! 華々しく「幕内ベスト」に選出された30曲を、全曲紹介いたします! このプレイリストは、以下のルールに基づいて選考いたしました。
「幕内ベスト」選曲基準
①テーマは「世界よこれが日本の夜明け(の起床音楽)だ!」
②該当する1000曲の楽曲の中で、楽曲としてのクオリティーが極めて高く、世界中の人々に自信満々に朝の目覚めの音楽として提案できる楽曲30曲を選出する。
③邦楽であれば国内で、洋楽であれば全世界で、ある程度の認知がある楽曲でなくてはならない。その基準は、1000で割り切れる楽曲数に到達した日(「〇千曲目」を達成した日)にApple Musicのサブスクリプションで試聴が可能であることとする。この30曲は厳密に、一度決定したら変更することはないものとする。
④全世界の方々への提案を目指すので、当然洋楽(英語歌詞の楽曲)が多くなる。
このルールに基づいて30曲を選定しました。曲順につきましては、いくらか試行の結果、「1000曲記念幕内ベスト」の時と同様、投稿日を新しいほうから逆に下ってゆく(2000曲目からだんだん過去にさかのぼってゆく)順番といたしました。
PDFをご覧いただいてお分かりと思いますが、前半は日本在住の方が制作された楽曲が集中し、後半はその投稿が2021年の3-4月に集中していることがお分かりになると思います。前半は私や家族を支えた珠玉のJPOP、そして後半は私が福島を去る前後に感謝の気持ちを伝えた洋楽が主となっております。なるべく洋楽が多くなることを目指す「幕内ベスト」ですが、結果として洋楽は19曲、邦楽は11曲となりました。なお、「邦楽」と言ってもMIYAVIさんの楽曲は英語歌詞であり、葉加瀬太郎さんとT-SQUAREはインストゥルメンタルですので、厳密に日本語を含む楽曲は8曲です。なお、1000曲記念の「幕内ベスト」の際も日本在住の方の楽曲は9曲、日本語歌詞の楽曲は8曲でしたので、実は大きな変化はなかったと言えるでしょう。
あなたがプレイリストを聴くメリットとは!?
いかにも英語の和訳みたいなタイトルですがw このプレイリストを聴くことによってきっといろんなメリットがあると思うんです、いや、あるんです!! 御提案させていただきます。
①どれをアラームにするか迷っちゃう! 目覚ましの音楽に最適!
当たり前っちゃ当たり前ですがw 朝の目覚めに相応しい楽曲としてわずか3%のセレクションを勝ち抜いた30曲です。スマートフォンの目覚ましアラームにこのプレイリストのどの曲を選んでも、必ず清々しい朝の目覚めを実感することができます。「Seperate Ways」や「魔法のコトバ」のような独特の前奏はあたかも目覚ましアラームのために作られたかと錯覚しそうですし、「明日に架ける橋」や「ベルベットイースター」を一番早いアラームにかけて、少し2度寝して次に「ロキ」が鳴ったら、あなたは確実に目覚めます。iPhoneではApple Musicのサブスクリプションに入会していれば、楽曲をダウンロードすることでアラームに設定することが可能になります。どれを選ぶか迷っちゃいますね!
②あなたの仕事の効率アップ! 作業BGMに最適!
朝の目覚めを快適にするために選曲された30曲は、そのまま日中の活動をより快適に集中するための30曲でもあるのです。(もちろん音楽を聴くことが許される環境であることが前提ですが)このプレイリストをBGMにしてお仕事や勉強をすれば、その作業がはかどり、効率が高まることは間違いありません! あら不思議、「Rossana」を聴くころには作業が素晴らしい形で終わっていること間違いなし!ぜひ作業BGMとしてご活用ください!
それではここから、「幕内ベスト」の全曲を解説いたします! この解説は英訳することを踏まえており、日本のアーティストについては海外の方にもお分かりいただける説明をまず日本語で書いておりますことをご理解ください。最後までついてきてくださいね!
「幕内ベスト」全曲楽曲紹介!前半
1. Simon & Garfunkel “Bridge Over Troubled Water”
2023年7月1日2000曲目、1970年リリース。ローリングストーン誌「史上最高の500曲」でも上位に選ばれ、多くの歌手にカバーされている歴史的な名曲です。楽曲の詳細はリンクもご覧いただきたいと思いますが、起床音楽が1000曲を迎えた3年前ころ、実は一度も「サイモンとガーファンクル」を流していないことに気付き、それならば1000曲目の「Sing(Carpenters)」と同様、この名曲を2000曲の節目に流そうと決めました。17歳の私も知っていた数少ない名曲です。曲当てクイズへのご参加ありがとうございました。実は3000曲目についても、すでに検討している楽曲があるのです。
2. Electric Light Orchestra “Mr. Blue Sky”
2023年5月8日1946曲目、1977年リリース。英国のオルタナティブロックバンドの代表曲のひとつです。この年映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が大ヒットし、我々家族も例にもれず映画館に参りましたが、「Take On Me」(2019年2月27日469曲目)や「Thunderstruck」(2018年11月13日363曲目)が良いシーンで流れており、そしてラストシーンでこの曲が流れました。私も非常に満足いたしまして、ぜひ日本の大型連休明けの日に流したいと5月8日を選んだ次第です。お分かりの方も多いと思いますが、この曲はかなりビートルズにインスパイアされていることでも有名です。
3. Sting “Brand New Day”
起床音楽5月1日1939曲目、1999年リリース。穏やかな5月の始まりに、スティービー・ワンダーさんのハーモニカが美しい「スティング」さんの名曲を流しました。1月1日、5月1日、9月1日は起床音楽係にとって特別な日です。なぜなら、4か月に1回作っているプレイリスト「起床音楽特選リスト」の集計開始の日であるからです。プレイリストに選曲されれば確実に1曲目の曲となり、そのプレイリストの「顔」となる曲とも言えますので、この3日については特別な曲を投稿しています。1999年にリリースされたオリジナル曲は、イントロが長すぎるのがいわゆる「玉に瑕」というものでして、AppleMusicとSpotifyでは2019年のリメイクバージョンを3曲目に配置、オリジナル曲を31曲目に配置しております。
4. LiSA “Catch the Moment”
2023年4月11日1919曲目、2017年リリース。ここから6曲が邦楽、日本在住の方の作品になります。日本が誇るアニソン(アニメソング)の女王として君臨するシンガーソングライター、「リサ」さんです。2023年現在日本のアニメ映画で1位の興行成績を誇る「鬼滅の刃無限列車編」のテーマソング「炎」を歌ったことで世界的に知られています。この曲もアニメ映画「ソードアート・オンライン」のテーマソングです。この日長男が小学校に入学し、その御祝いとして本曲を流しました。「あと何回君と笑えるの」という歌詞が秀逸です。残念ながら私も子供も有限な人生の時間の中を生きており、身近なところに門出の日に祝いの言葉をかけることが出来ない人がいました。だからこそ今日の幸福を共有できることを大切にしたい、その強い思いが含まれた大切な楽曲ですので、世界中の方々に聴いていただきたいと思い、「幕内ベスト」に選出いたしました。
5. 葉加瀬太郎 (with 小松亮太) “情熱大陸”
2023年2月11日1877曲目投稿、2000年リリース。日本では良く知られたヴァイオリニストであり作曲家でもある葉加瀬太郎さんの最も有名な代表曲です。日本のテレビ番組「情熱大陸」のテーマソングです。タンゴ奏者の小松良太さんと共演したオリジナル曲は、「イマージュ(Image)」というコンピレーションアルバムに収録され、このアルバムが日本国内でミリオンセラーとなりました。この曲もオリジナル曲の前奏が長く、プレイリストには2007年リリースのバージョンを5曲目に配置しました。このバージョンで葉加瀬さんと掛け合う秀逸なギターの演奏は布袋寅泰さんなのだそうです。日本では建国記念日として祝日であったこの日、私は主催者としてある勉強会を企画いたしました。長崎においでになる参加者の方々への感謝を込めて選曲させていただきました。
6. MIYAVI “Into The Red”
2022年10月15日1758曲目投稿、2015年リリース。MIYAVIさんは関西のご出身、ピックを使わないスラップ奏法で世界的に活躍するギタリストです。私も大好きですが、妻がこよなく愛するアーティストです。この日妻が重要な資格試験を受けることになり、その応援としてこの曲を投稿いたしました。妻はこの歌詞のように闘牛士の如く勢いに乗り、難関の試験を合格いたしました。この30曲のプレイリストの前半では、この曲のように私や家族の想いが込められた楽曲が多く選ばれています。
7. みきとP feat. 鏡音リン “ロキ”
2022年10月1日1745曲目投稿、2018年リリース。ボーカロイドである「鏡音リン」とその製作者(「ボカロP」)である「みきとP」さんのデュエットです。2000曲までの1000曲の間、「初音ミク」や「鏡音レン」などのボーカロイドの楽曲に熱中する長男の影響を受け、多くのボカロ曲を流してまいりました。中でもこの曲の歌詞は製作者の自伝的なエピソードが含まれており、クリエイターの端くれとして私も大いに共感を受けてまいりました。ボーカロイドの楽曲として世界的に認知されている楽曲です。流石にこの曲を聴くたびに涙を流しているのは私だけかもしれませんが、、、。
8. 東京スカパラダイスオーケストラ “Free Free Free feat.幾田りら”
2022年9月20日1734曲目投稿、2022年リリース。この30曲の中では最も新しい曲になります。40年近く日本で最も人気あるスカバンドとして活動を続ける「東京スカパラダイスオーケストラ」は、これまでも多くの歌手をフィーチャリングして国民の記憶に残る楽曲を生み出してきました。本曲では、2023年に「アイドル」という楽曲で世界的にヒットすることになる「YOASOBI」の幾田りらさんをヴォーカルに迎え、コロナ禍からの脱却と「希求」をテーマに素晴らしい楽曲を制作されました。
9. METAFIVE “Luv U Tokio”
2022年9月3日1720曲目投稿、2016年リリース。「YMO(yellow magic orchestra)」のメンバーであり、2023年に惜しくも逝去された高橋幸宏さん。高橋さんを中心に結成された6人組のユニットが「METAFIVE」でした。わずか6年間の活動の間に、YMOを彷彿させる素晴らしいテクノミュージックを沢山制作なさいました。この日出張で東京に行ったことからこの曲を選曲いたしました。クールなイントロが朝の目覚めに最適です。
10. Journey “Separate Ways”
2023年7月17日1672曲目投稿、1983年リリース。イントロの秀逸さと言えばこの曲も負けていません。1980年代に活躍した米国のロックバンド「ジャーニー」の代表曲です。「世界で2番目にダサい」というMVも有名です。本来歌詞の内容は別れ歌ですが、日本ではWBC(ワールドベースボールクラシック)など、スポーツや闘いのBGMとしておなじみです。この曲を投稿したのは私自身が重大な資格試験に挑戦した日でした。この楽曲に鼓舞され、無事にその試験をクリアすることが出来ました。
11. 荒井由実(松任谷由実) “ベルベット・イースター”
2022年4月17日1584曲目投稿、1973年リリース。アップテンポの曲が続きましたがいったん休憩です。松任谷由実さんは日本で有名なシンガーソングライターであり、現在世界で注目されている70~80年代のシティ・ポップの代表的な製作者でもあります。イースターの朝をテーマにした楽曲ですので、この曲をイースターの日に選曲し投稿したところ、なぜかその日の長崎の天気は歌詞の通り雨となりました。Facebookで多数の支持をいただいたこともあり、ベスト30の曲として選曲しました。私にとって音楽の知識に大きな影響を及ぼしている方が二人いらっしゃいます。一人は私の高校の先輩で、長崎で「日本酒と音楽の店」を経営される「エイジ先輩」です。そしてもう一人は、シンガーソングライターとして現在も活躍されている「川本真琴」さんです。詳細はページをご覧いただきたいと思いますが、お二人とも異なる形でこの楽曲を紹介なさっていたのも、この30曲のプレイリストに選曲した重大な動機となっています。
12. Michael Jackson “Black or White”
2022年3月14日1550曲目投稿、1991年リリース。米国の歌手「マイケル・ジャクソン」の名曲として良く知られています。日本では3月14日のことを「ホワイトデー」と呼び、2月14日にいただいたチョコレートをお返しするという、とっても面倒な風習があります。福岡のマシュマロ菓子店が提唱して全国に広がったことから、マシュマロの「ホワイトデー」になったそうです。MVには、まだ「ソビエト連邦」と呼ばれていたころのクレムリン宮殿を模した背景で、コサックダンスを踊るシーンがあります。ところが実はコサックダンスは本来、「ホパーク」というウクライナの伝統舞踊に由来しているそうです。その前月に始まった戦争の一刻も早い終結を祈っての選曲でした。
13. John Lennon and Plastic Ono Band “Power To The People”
2022年2月25日1533曲目投稿、1971年リリース。この前日にロシアがウクライナを侵攻し、戦争が始まってしまいました。私達民衆一人一人の願いが戦争を止め平和をもたらすことを信じ、この曲を選ばせていただきました。ビートルズのメンバーでもあった「ジョン・レノン」さんが30歳半ばで発表なさった楽曲です。私はついにジョンレノンさんよりも長生きをしてしまいましたが、私は永遠に敬意を忘れることはないでしょう。
14. Earth, Wind & Fire “Let’s Groove!”
2022年1月23日1500曲目投稿、1981年リリース。米国シカゴで「モーリス・ホワイト(Maurice White)」を中心に結成された伝説のファンクバンドの代表曲のひとつです。EWFは1-1000曲の「幕内ベスト」でも「September」を選曲しました。わずか3%の選曲集に2回連続で「ノミネート」したのはEWFのみです!この日私は満40歳の誕生日を迎え、さらに起床音楽が1500曲目とダブルのお祝いの日を迎えました。自分がどんな40代を生きてゆきたいのか、それを象徴する曲として、私が大好きなEWFの中でも最も愛してやまない大切な楽曲を選びました。あまりにも有名な、ディスコミュージックの金字塔ともいえる楽曲です。
「幕内ベスト」全曲楽曲紹介!後半
15. Stevie Wonder “My Cherie Amour”
2021年8月1日1355曲目投稿、1969年リリース。上記のEWFから4か月の期間があいており、この楽曲で前後半を分けました。半世紀以上に渡りご活躍のシンガーソングライター、「スティービー・ワンダー」さんの、現在も歌い継がれる名曲です。この曲を制作なさった時はまだ10代後半、当時交際していた恋人に対して作られた楽曲をもとにしていることも良く知られていますね。
16. Coldplay “A Sky Full Of Stars (feat. AVICII)”
2021年7月7日1330曲目投稿、2014年リリース。英国のロックバンド「コールドプレイ」と、2018年に惜しくも亡くなられたEDMトラックメイカー「アヴィーチー」との共作です。日本には「七夕」と言って、恒星である「ペガ(織姫)」と「アルタイル(彦星)」をテーマとした伝説があります。二人が一年に一回だけ天の川で出会うのが「7月7日」とされていることから、私はこの日「星(Stars)」にまつわる楽曲を検索し、この曲にたどり着きました。元々EDMを紹介したくて起床音楽を始めたこともあり、「幕内ベスト」の30曲にはぜひこういった楽曲を加えたいと思っていました。
17. PSY・S “Kisses”
2021年7月2日1355曲目投稿、1990年リリース。起床音楽1001曲目から2000曲目までの1000曲の中でこの曲がまさに「優勝」! 最高の起床音楽と言って過言ではないでしょう。「サイズ」は1980~90年代、日本の年号でいうところの「昭和の末から平成の始まり」にかけて活躍された2人組のユニットです。私はこの曲を8歳の時に耳にして、それから30年もの間私の脳内をループする「脳内ループ曲(イヤーワーム)」となっていましたが、誰の何という曲か分からずに困惑していました。2020年の6月に他の曲をきっかけにようやくこの曲にたどり着きました。初めてフルで聴いたときは車の運転中でしたが、涙で前が見えなくなりました。私はこの曲を家族の記念日に流しました。私はこの曲を自らYouTubeにアップロードすると同時に、当時の詳しいエピソードを動画で解説しました。2年経った今も多くの方々にコメントをいただいております。ぜひご覧いただければ幸いです。
18. Porter Robinson & Madeon “Shelter”
2021年6月5日1298曲目投稿、2016年リリース。米国の「ポーター・ロビンソン」さんとフランスの「マデオン」さんの共作です。この「ぽーたー・ロビンソン」さんが日本を好きすぎる方なのだそうで、この楽曲のMVの制作を日本の有名なアニメ制作会社「A-1 pictures」に依頼されました。本当に秀逸で感動する映像となっておりますのでぜひご覧いただきたいです。
19. THE SQUARE(T-SQUARE) “TAKARAJIMA(宝島)”
2021年4月29日1261曲目投稿、1986年リリース。この曲から実に9曲が2021年3月~4月に投稿した楽曲になります。実はこの曲も長く私を悩ませていた「脳内ループ曲」でした。幼稚園生のころ音楽教室のクリスマス会でこの曲を聴いた記憶は今も鮮烈に残っているのですが、そのメロディが誰の何という曲であるかを知ったのは、メンバーの方が亡くなられた時でした。日本を代表するフュージョンバンド「T-SQUARE」のピアニスト和泉宏隆さんが亡くなられた時に、改めてこのバンドの音楽を聴きなおして知りました。私にとっては感動的な出来事でしたが、よくよく調べると吹奏楽部に所属されていた多くの方々にとっては非常にポピュラーな楽曲なのだそうで、少し恥ずかしい気持ちにもなりました。朝の目覚めに最適なフュージョンナンバーです。プレイリストには2010年にリリースされた「宝曲 〜T-SQUARE plays THE SQUARE〜」のバージョンを収録しました。
20. 猿岩石 “白い雲のように”
2021年4月3日1235曲目投稿、1996年リリース。日本を代表するコメディアンの一人である有吉弘行さんと同じく有名なジャーナリストの夏目三久さんの結婚を祝してこの曲を流しました。今から四半世紀以上前、当時無名の漫才コンビ「猿岩石」のメンバーであった有吉さんは「進め!電波少年」というTVショーで香港からロンドンまでヒッチハイクでユーラシア大陸を横断するという無謀な企画に挑戦し見事成功、一躍有名となりました。その流れで「猿岩石」の二人は歌手デビューすることになったのです。作詞は藤井フミヤさん、作曲は藤井尚之さん、このご兄弟も国内では有名なミュージシャンです。リリースから30年近く経った現在でも歌い継がれる名曲であり、学校では音楽の教科書にも掲載されています。2022年には日本の歌謡曲ユニット「純烈」と有吉さんの先輩にあたるコメディアン「ダチョウ俱楽部」のメンバーがコラボしてカバーしました。33曲目に配置しておりますのでそちらもご覧ください。
21. PIZZICATO FIVE “Baby Portable Rock”
2021年4月1日1233曲目投稿、1996年リリース。1990年代に国内で「渋谷系」と呼ばれたジャンルで活躍した音楽ユニットです。軽快なポップスに乗せて「春の恋の予感」を見事に歌い上げた名曲です。私はこの前日までを福島県の郡山という都市で過ごしており、この日から長崎で新たな生活を始めることになりました。人生の節目ともいえる日にこの曲を流せたことは本当に良かったと、2年以上経った今も同じ思いでいます。
22. The Bee Gees “Melody Fair”
2021年3月31日1232曲目投稿、1971年リリース。福島郡山での最後の日に、穏やかな春の朝に相応しい名曲を流しました。同名映画の主題歌として有名です。当時の楽曲は日本でレコードをリリースするときに「邦題」を付けることが多かったのですが、この曲は日本語で「小さな恋のメロディ」と名付けられました。この日は朝から東京電力福島第一原子力発電所にほど近い富岡町の「夜ノ森」を訪れ、桜並木を撮影しました。良い思い出です。
23. Olivia Newton-John “Have You Never Been Mellow”
2021年3月30日1231曲目投稿、1975年リリース。お分かりの通り、連続する3曲をそのまま「ベスト30」に選びました。郡山で勤務するのが最後の日で、1年間ご一緒した皆様への感謝を込めての選曲となりました。この曲も春の朝には欠かせない名曲です。この楽曲にも素敵な邦題が名付けられました。日本では「そよ風の誘惑」と呼ばれています。
24. Elvis Costello “Veronica”
2021年3月26日1231曲目投稿、1989年リリース。英国のロックミュージシャンの代表曲のひとつであり、ポール・マッカートニーさんとの共作です。日本の朝の報道番組として20年近く放映されてきた「とくダネ!」という番組がこの日最終回を迎えました。司会の小倉智昭さんはブリティッシュロックがお好きで、この番組のテーマソングはいつも80年代の英国のロックミュージックでした。私も「エイジ先輩」に影響をうけUKロックが大好きです。お分かりの通りこのプレイリストにおいても多くの英国出身者の音楽が選ばれています。
25. Maia Hirasawa “Boom!”
2021年3月12日1213曲目投稿、2011年リリース。マイアヒラサワさんはスウェーデンのお住いのシンガーソングライターです。お父様が長崎のご出身ということで、私は非常に親しみを感じております。この曲は九州の新幹線が全線開通したときの鉄道会社のCM曲でして、私はその全線開通から10周年となったことを記念してこの日に選曲いたしました。そうです。九州新幹線が全線開通した2011年3月12日は、東日本大震災が発生した翌日だったのです。震災の発生から数か月にわたってテレビCMはほぼ自粛の状態になり、このCMはYouTubeでしか目にすることが出来ませんでした。しかし、この広告動画は後に世界中で称賛され、九州の我々のみならず、東北で被災された方々をも激励するものとなりました。2023年には「Boom Unite!」として被災地の方々とコラボして再録されました。最後の34曲目に配置しております。
26. Mr. Big “To Be With You”
2021年3月10日1211曲目投稿、1991年リリース。東日本大震災から10年にあたる翌日を前に、米国のロックバンド「ミスタービッグ」の代表曲を流しました。彼らは2011年4月に、多くの芸術公演が中止となる中で来日公演を決行し、被災地、そして暗澹の渦中にあった私たち日本人を支援してくれました。今でも本当に感謝の気持ちです。
27. The Rolling Stones “She’s A Rainbow”
2021年3月6日1207曲目投稿、1967年リリース。プレイリストの30曲の中では最も古い曲となります。ページにも書いている通り、ずっとビートルズの曲だと勘違いしていたことを謝罪して流しました。でも本当にストーンズらしくない美しいメロディーの曲です。「ヴァイオリンの不協和音にサイケデリックを感じる」という評論をいくつも見かけましたが、私にとっては斉藤ネコさんが椎名林檎さんの楽曲で演奏するあの感じで慣れているところがあって、多分お二方がストーンズのインスピレーションを受けているのだろうなと思います。
28. スピッツ “魔法のコトバ”
2020年12月11日1122曲目投稿、2006年リリース。「スピッツ」は日本で40年近いキャリアを持つ著名な4人組のポップバンドです。この日私はウェブを通じた講演を行いました。講演には頻繁に「魔法」という言葉が登場したので、この曲を選びました。この曲はイントロのメロディーが秀逸で、目覚ましの音楽に最適です。
29. Lenny Kravitz “It Ain’t Over Til It’s Over”
2020年10月9日1059曲目投稿、1991年リリース。当時コロナ禍において繰り返し緊急事態宣言が発令される中、単身赴任で福島郡山に住んでいた私はなかなか長崎の妻子の元へ帰省することが出来ませんでした。ようやく長崎に向けて帰れるとなった朝は台風が関東に接近しており、本当に長崎に到着できるか分からない状態でした。せめて気持ちだけでも清々しくと思い、思い切ってレニークラヴィッツの代表曲を流しました。恋人に対する未練を歌った歌詞ではありますが、メロディーは本当に清々しいです。
30. TOTO “Rosanna”
2020年9月1日1021曲目投稿、1982年リリース。30曲の最後を飾るのは、私が生まれた年にリリースされた米国のロックバンド「TOTO」の代表曲のひとつです。「朝起きたとき俺がしたいのは お前の瞳を見ることだけなんだ」という歌詞で始まる、朝に相応しい名曲です。この紹介文を記している2023年から3年も昔ですが、この曲を選んだきっかけを覚えています。その数日前にテレビで「リンゴスターバンド」のライブを拝見し、スティーブ・ルカサーさんの素晴らしいギタープレイを聴いたのがきっかけでした。以上が起床音楽1000曲から選び出した珠玉の30曲です。どの曲も朝に相応しい名曲ですので、ぜひプレイリストを多くの方に聴いていただきたく存じます。